高校に通うためにかかる費用について

当サイトをご覧いただく方の多くは公立の中学校に通っていることと思います。中学までは義務教育で学校も家から近く,「お金」については保護者の方が考えていらっしゃるので,受験生自身が「学費」のことを考えたことはあまりないでしょう。しかし,高校ではさまざまな費用が必要です。ここで保護者の方と一緒に考えてみましょう。

都立高校(全日制)の場合,まず入学手続き時(合格発表の翌日から5日以内)に入学料として5650円(2014年度)を納入します。また,入学時には教科書,副教材,体操着などの費用や,修学旅行などの学年積立金の一部として,5万円前後納入するのが一般的です。そのほか,生徒会やPTAなどの諸会費,学年積立金(の残額)なども含めると,1年次に納入する金額の合計は15万円前後となります。ただし,学校によっては制服や上履き,体育館履き,白衣,水着,柔道着,剣道用具などの費用も必要となります。

なお,授業料は年間11万8800円(2014年度)です。2010~2013年入学生は無償化されていましたが,2014年入学生より年収910万円を超える家庭は授業料を負担するように変更されました。また,年収250万円未満の家庭を対象にした約3万~13万円の奨学給付金(返済不要)が新設されています。

国立高校の入学料は5万6400円(2014年度)と、都立高校に比べ高めになっています。年間授業料は11万5200円(2014年度)ですが,高校を通して申請する「就学支援金」の制度により,2010年度からは実質的に無償となっています。ただし,2014年からは年収の制限が設けられ,910万円までの家庭が無償の対象になりました。また,年収250万円未満の家庭を対象にした約3万~13万円の奨学給付金(返済不要)が新設されています。PTA会費や行事費,修学旅行の積立金なども含めると,1年次で納入する金額の合計は20万~40万円程度となるようです。

私立高校の場合,平均的な入学金は25万円前後です。同時に施設・設備費や生徒会などの諸会費を納める学校も多く,さらに授業料の一部を納入するケースもあり,入学手続き時の納入金としては10万円台~90万円程度と,各校で大きな差が出てきます。1年次で納める学費の合計(初年度納付金)も60万円台~140万円程度と差がありますが,100万円前後の学校が多いようです。ただし,この金額は公表されている分のみです(制服代や教材費などが含まれていない学校もあります)。学校によっては別途納入金が必要となる場合もあるため,事前に調べておくとよいでしょう。また,学債や寄付金を納める場合(多くは任意)もあり,国・公立高校に比べて高額になりますので注意が必要です。

なお授業料については,高校を通じて申請する「就学支援金」制度により,2010年度から世帯所得に応じて約12~24万円を減額。2014年からは減額の最大が約30万円に拡大された一方,年収910万円を超える家庭への減額が廃止されました。また,年収250万円までの家庭には返済不要な約4万~14万円の奨学金が支給されるようになりました。これとは別に都県などで,経済的に学費納入が困難な場合を含めて支援する制度もあります。東京都では,年収が一定以下となる都在住の世帯に最大で約9万~13万円(2014年度)の補助を実施。詳しくは中学の先生に相談するとよいでしょう。